この記事では、「友情」がどのように健康に寄与するのかをご紹介します。
こんにちは、Roots Lab.健康部の文屋です。
先週は断食イベント後のフォローアップなどで、健康情報の発信を休載させていただきました。

人間というのは、友達はもちろん、他者とつながることに喜びを感じる生き物です。そこで今回は、私たちに身近な『友情』について紹介します。
健康寿命と友情には強い相関がある
1990年代から、「友情の価値」に関する科学文献が爆発的に増えはじめています。
そして、2010年に発表された研究論文(※1)では、社会的関係と寿命の間に、強い相関がある事が分かっています。
この研究の中では、孤独が与える健康被害は、喫煙やアルコールの多飲による死亡リスクと同等であり、運動不足や肥満による死亡リスクを上回るという結論付けられています。
したがって、友達を持つことは、心身の健康を保つ大切な要因なのです。

本当の友達は5人くらいで十分?
2014年におこなわれたオックスフォード大学の調査によれば、「ほとんどの学生が一定のコミュニケーションサイズを維持し続ける」という事実を導き出しました(※2)。
この調査をおこなった進化心理学者のロビン・ダンバー氏は以下のように述べています。
多くの人は、自分のネットワークに新たな友人が加わると、昔のネットワークとはコンタクトしなくなっていく。
親密な関係を維持するためには、多大な認知機能と感情の投資が必要になるのが大きな原因だろう。
つまり、人の認知リソースはもともと大勢の友達を作れるようにできていないということです。また、親しくつながっていられる友達の数の上限をダンバー数と言いい、150人が限度だと言われています(所説あり)。なお、進化心理学の世界ではたびたび言及される重要な概念となっています。
さらに、ダンバー氏は、以下のように人間関係にも階層があると述べています。
第0階層:~5人(いざというとき助けてくれる・秘密を打ち明けられる友人)
第1階層:~15人(月に1回程度会う友人)
第2階層:~50人(距離がある友人)
第3階層:~150人(友達の限界であると言われるダンバー数)
したがって、仮に友達が少ない・・・と言っても、3人居ればそれはもう素晴らしいことだと思います。
そして、友達が多い・・・という人も、それはそれで素晴らしいです。

友達が居るって良いですよね。それだけで私達の心は健康で豊かになっていきます。
私自身も大切な友人が何人もいます。私は、そういう人たちと、大切な時間を過ごしていきたいと思います。

Roots Lab.では定期的にイベントを開催しています。興味のあるテーマがあればぜひご参加ください!