(2017年9月29日の記事を転記)
2017年9月29日(金)横浜開港記念会館にて、イベント「ビジネスに応用出来る演劇ワークショップ」が開催されました。平日の夜にも関わらず、10名近くの参加者が集まりました。
■講師:SAWADEE・YOKOHAMA
(サワディー・ヨコハマ)さん

講師は、大学時代にスタッフとして劇団の立ち上げを経験し、役者としてはシアターグリーン学生演劇祭で主演を務め佳作受賞に貢献したという経歴をもつSAWADEE・YOKOHAMA(サワディー・ヨコハマ)さんです。一度は演劇の世界から離れ塾講師としてのキャリアを歩み始めますが、やはり演劇への情熱は冷めず、現在は「ビジネスの世界で演劇を活かす」方法を多くの方に広めることに情熱をささげられています。
今回は参加者の立場から、私YSが本イベントをレポートさせていただきます。
【参加のきっかけ】
「人前で話したり演じたりするなんて自分にはできない…!!」というタイプの私が本イベントに参加したのは、このキーワードに惹かれたからです。
『ビジネスに応用出来る』
「今までの苦手を克服してビジネスにも活かすことができるなんて最高じゃないか!」と思いました。だからこそ本イベントに申し込みをしたのですが…。もともと内気な性格の私は正直不安でいっぱいで、当日はかなり緊張していました。
しかし一歩会場に足を踏み入れると、なんともアットホームな雰囲気。運営の方々が大変暖かく迎え入れてくれ、人見知りの私もすぐに馴染むことができました。

雑談をしながらのアイスブレイクが一通り終わったところで、いよいよイベントが始まります。
【オープニングがスタート!】
まずは講師の方より“インプロ”についてご紹介いただきました。
“インプロ”というのは、「インプロビゼーション」の略で、日本語では「即興」という意味です。創造力や人間力の向上効果があることから、近年、ハーバード大学、マサチューセッツ工科大学、スタンフォード大学など、世界の一流ビジネススクールにおいても重要視されているそうです。
平日の仕事終わりに、日本だけでなく世界で注目されている分野に気軽に触れることができるとは、Roots.Lab.恐るべしですね。
【アイデアを出し合います】
“インプロ“は、本来は台本もテーマも全くないところから、即興でストーリーを組み立て演じるそうです。
「では実際にやってみましょう。」
となるとあまりにもハードルが高いので、今回は初心者向けにテーマをいただきました。そのテーマはというと…
『桃太郎』
誰もが知っている日本昔話で、桃から子供が生まれてイヌ、サル、キジを引き連れて鬼ヶ島に行くというストーリーですね。大枠は理解しているものの、
「さぁ演じてみてください」
と言われると難しいもの。そこでまずは、イメージをより鮮明にするために参加者間でブレストを始めました。
「季節は春くらいだと思います。」
「桃が流れてくるスピードは結構速いんじゃない?」
「時代は平安で800年代くらいかな?」
「人里離れた秘境の地で生まれたイメージだね。」
瞬く間にイメージが膨らみます。

しかし、最初は皆さん殻を破りきれずにいました…。
【インプロをやってみました】
今度は桃太郎の1シーンを切り取り、膨らませたイメージを元に実際に演じてみました。

セリフが決まっているわけでもないため、当然のことながら戸惑います。また恥ずかしさもあり、照れ笑いが隠せません。自分が話さないときはただ見ているだけにもなりがちでした。
しかし、当然このままで終わってしまってはワークショップの意味がありません。講師の熱い演劇指導が入ります。

「照れ笑いは内輪では問題ありませんが観客からすると冷めてしまいます。笑いをなくすだけで、演劇の質は格段に上がります。」
「観客がこっちにいることを意識してください。後ろ向きになってしまうのではなく、横向きになるだけでも与える印象は全く違います。」
なるほど…。講師からの指導をもとに、回数を積み重ねます。徐々に笑いも消えていきました。

1シーンだけの演技だったはずが、いつの間にか物語全ての芝居へ。自分とは全く違うキャラを演じるのではなく、自分を出していく。ただし、「観せる」ということを意識して思い切って演じる。伝えていく。
演技の質が変わり始めました。

こちらは鬼を倒すのではなく、晩酌をして仲良くなろうとする様子。
参加者の独創性が加わることで、私たちだけの『桃太郎』ができあがりました。
演技を重ねるごとに参加者の気分も次第に乗ってきて、さらに面白くなります。演じるごとに異なる独創性を発揮し、桃太郎が実は女で仲間を召使いのように扱う女王様キャラだったり、キジが鬼と結託し始めたりと、今まで考えたこともないような新しいストーリーを生み出していきました。
終わってみると、2時間なんてあっという間。緊張していたのがウソみたいでした。
【まとめ】
プレゼンテーションなど、ビジネスの現場においても人前で話す機会があり、どうしても「うまく話さなければならない」という意識になりがちです。しかしながら、無理に自分を作って話しても、聞き手側からすると聞きづらく感じてしまいます。自分を作るのではなく、自分を表現して伝えていく。
そうすることで自然と伝わる話し方ができるのかもしれませんね。
本イベントに参加して、自分の表現を磨くという観点だけではなく、ビジネスの現場において求められる創造性を磨くという観点においても、「インプロ」は最適な学びの機会になるのではないかと感じました。
次回の開催も楽しみです!
今回講師を務めていただいたSAWADEEさん、そしてRoots Lab.の皆様、素敵な機会をいただき本当にありがとうございました。(記 YS)
Roots Lab.では定期的にイベントを開催しています。興味のあるテーマがあればぜひご参加ください!