テクニカルライターとは?仕事内容は?資格はあるのか? GoogleやLINEでも使われているテクニカルライティング
この記事では、テクニカルライターの仕事の内容や、どういう人が向いているかについて紹介しています。
・テクニカルライターになりたい
・自分がテクニカルライターに適しているか知りたい
・テクニカルライターがどんな仕事か知りたい
Roots Lab.編集長のSky Handです。
今回は、僕の本職でもあるテクニカルライターについて、仕事内容やどんな人が適しているか、また資格の概要について紹介していきたいと思います。
そもそも皆さん、テクニカルライターという職業があることをご存知でしょうか?ご存じないでしょう(笑)

テクニカルライターとは
技術的な情報を的確かつ効率的に伝えるための文章を作成する仕事です。
???
これだけ聞くとちょっと堅苦しいですよね?ものすごく簡単に言うと、取扱説明書を作る仕事です。
その仕事内容は、大別すると下記の2つです。
①一般のユーザーに向けた家電製品や電子機器などの取扱説明書
②専門の技術者に向けたマニュアル(仕様書や社外開発者向けマニュアルなど)
どちらも業務内容に大きな違いはありませんが、後者の方がより専門的な知識を必要とします!
ちなみに、今や日本人ならほとんどの人が使っているあのLINEにもテクニカルライティングのチームがあります。
LINEのテクニカルライターは、主に「社外の開発者向けにドキュメントを提供する」というのが仕事のようです。
また、Googleからテクニカルライティングの教育用資料が公開されています。
つまり、Googleにもテクニカルライターと言う職種があることが分かります。
詳細は以下の記事を参照してください。
テクニカルライターに求められる心得
取扱説明書なので、個人の見解や個性的な意見・表現、その他の推測などは排除します。
そして全体的に、簡単かつ短い文章にしていく事が重要です。
また、必要な情報を最大限分かりやすく伝えるためのライティング力も欠かせません。
さらに、文章だけでなくイラスト、写真、表、図などに関しても、利用者にとって理解し易くなるように、緻密に計算する必要があります。
テクニカルライターはどんな人が向いているか?
僕が携わっているのはコンシューマー向けの製品マニュアルなので、その例を取り上げます。
・人に教える事が好きな人
・機械やモノづくりに興味がある人
・ユーザー目線で文章を書くのが上手い人
・多くの人と関わりながら商品・サービス作りをしたい人
テクニカルライターは、製品を開発した技術者に機能や操作方法をヒアリングして、情報収集していきます。
そして、その過程で実際に製品やサービスを触りながら特徴を理解していきます。
その後、ターゲットユーザーに向けてどのようなマニュアルを作るべきか、と言う方向性を決定していきます。
具体的には、次のようなタスクを担当することがあります。
・マニュアルや設定ガイドなどのテクニカルドキュメントを作成する
・APIやライブラリの使い方や設定方法を記述する
・ハードウェアやソフトウェアの仕様書やカタログを作成する
・プログラムやスクリプトのコードを記述する
・テクニカルサポートやカスタマーサポートの情報を作成する
テクニカルライターは、専門的な技術や製品を扱うため、そのような分野に精通している必要があります。また、技術的な情報をわかりやすく、分かりやすいように書くことが求められるため、良い文章力が必要です。
■そのマニュアルは誰向けなのか?
社内向けなのか?社外向けなのか?または、専門家向けなのか?一般ユーザー向けなのか?など、対象にするユーザーによってマニュアルの作り方を変える必要があります。
マニュアル制作は、企画の段階から非常に多くの人たちが関わってきます。
開発者だけではなく、製品開発リーダーや商品企画部門、そして品質保証部門など多くの関連部門と密に連携しながらつくりあげていきます。時にはグループ会社の皆さんが関わることもあります。
イメージ的にはまさに以下のTOTOような感じです。
(引用:TOTO)このように、「多くの人とコミュニケーションを取りながら、商品・サービス作りをしたい」という人にとっては非常に面白い仕事であると言えます。
テクニカルライターになるには?
基本的には、マニュアル制作会社などに入社してスキルを身に付けると言うのが一般的です。
しかし、ソフトウェアメーカーやIT企業に就職して、
・マニュアル制作部門でノウハウを学ぶ
・ソフトウェア開発者として各種仕様書を書く
などして、スキルを磨いていくというケースもあります。
ちなみに僕も某メーカーでソフトウェア開発に携わりながらテクニカルライティングのスキルを身に付けました。
また、企業でノウハウを身に付けた後に、テクニカルライターとして独立する方も居るようです。
特に、宣伝会議でも講師をしており、ライティングに関する様々な本を出版している高橋慈子さんは、フリーランスとして活躍した成功例の1人だと思います。
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ただ、基本的にテクニカルライターというのは、専門性や秘匿性が高い仕事のため、セキュリティーやノウハウの問題から、フリーランスよりもメーカーや制作会社に属して働く人の方が圧倒的に多いです。これが、一般の人に知られていない理由の一つです。
資格はあるのか?
テクニカルライティング1級 ~ 3級があります。
資格はJTCA(一般財団法人テクニカルコミュニケーター協会)が主催する、「テクニカルライティング試験」で受かる事ができれば取得できます。
受験者の20~30%は業務未経験者であり、テクニカルライターの経験がない人が学習をするのにも適した試験であるといえます。
なお、アイキャッチ画像は一般財団法人テクニカルコミュニケーター協会が発行している日本語スタイルガイドです。
一番簡単な資格はテクニカルライター3級ですが、この本を熟読し、内容を理解していれば受かります。
試験は、選択式の学科と記述式の学科の2つで、それぞれ50分(計100分)で行われます。
記述問題の例題は、下記からダウンロードできます。
まとめ
テクニカルライターは、専門的な知識に加え顧客目線でのライティングスキルが必要です。
最近では「テクニカルライターの仕事はなくなる」とも言われていますが、実際はそうではなく、テクニカルライターに求められる仕事が変わってきていると考えています。
というのも僕自身の仕事もそうなのですが、僕は現在、ソフトウェアやスマホアプリのUI(メニュー名、機能名、エラーメッセージ etc.)といった、顧客が目にするあらゆる文言を決めるという仕事を担っています。最近の求人も同様に、製品・サービスマニュアル制作に閉じない役割を求めているものを多いように思えます。
ちなみに、テクニカルライターは秘匿性も高くセキュリティーやノウハウも必要な場合も多いため、いきなりフリーランスとして仕事を請け負うのは難しいです。
興味がある方は、まずは制作会社にや専門職を抱えているメーカーに就職して、テクニカルライターとして経験を積みましょう。あわせて、JOBNETで派遣のお仕事も探してみてください。
また、テクニカルライティングのスキル自体は、日常のビジネス文書にも十分活用できます。
何のために、何を、どう説明するかなど、文章を分かり易く書きたいという方は是非一度勉強してみてください。
Roots Lab.では定期的にイベントを開催しています。興味のあるテーマがあればぜひご参加ください!