大手企業で某製品の開発に携わっているSky Handです。本業はライターです。
最近は論文添削サービスを提供し、社内外で多くの方の論文を添削してきました。とは言え、まだまだそんなに多くは無いと思いますが、述べ100人くらいは添削したでしょうか。
そのような中で、論文が書ける人はとにかく文章表現力に長けていて、日ごろから自分の頭で考えて仕事をしているんだろうな、という事が良く伝わってきます。
今回は、こういう論文を書く人はダメかもしれない・・・というポイントをまとめてみました。自分の論文が、同じような過ちを犯していないか、ぜひ確認しながら見てみてください。
論文のダメポイント
文章表現力が致命的に低い
書き出しの言葉と結語の主語・述語関係が間違っている論文と言うのも良く見かけます。
その理由は主に二つです。
・問題文の意図を理解していない
・場当たり的に論文を書いている
問題文の意図を理解していなければ論旨の展開が分からなくなりますし、場当たり的に論文を書いていては意味不明な文になってしまいます。
このように、文章力が無い人は日ごろ文章をあまり書いていない、本を読んでいないという人が多いように思えます。
しかし、問題文の意図をしっかりと分析すれば理解しやすい論旨展開が可能となります。ぜひ、論文を書くときは事前に下記の記事を参考に設計書を作成してください。
過去問の練習で思考停止
多くの人が、事前に勉強したり準備をして試験に臨んでいると思います。
しかし真面目な人は、過去問で練習し過ぎて出題主旨と自説の主旨の接合点に無理がある場合が出てきます。
中には、題意に沿わないと認識しつつも用意してきた文章を強引に書いている人もると思います。そういった場合、無理やり出題のキーワードを入れても、キーワードと論旨が直接結びつかない事も多々あります。
テーマをきちんと理解しないまま書かれた論文だと、いくら論理的に筋が通っていても合格点を貰う事ができません。
テーマの狙い(問題文の意図)、求められている課題を十分に認識し、その上で論理を組み立て、それから論文を書くぐらいのゆとりを持ちましょう。
せっかく準備するのであれば、自己の論理をしっかりと整理して頭の中に入れ、当日はテーマに応じて柔軟性と応用力を発揮して対処しましょう。そのためにも、練習する際は、ぜひ設計書を書いてから論文を書き始める習慣を身に付けてください。
日常業務の報告書になっている
論文添削していると、日ごろの業務報告的な論文を多く見かけます。初めて書いたからなのか、無難なところで落ち着かせようとしたのか分かりませんが、昇格試験の論文で日ごろの業務報告を行わせるようなテーマはまず出ないでしょう。
そういったことは日ごろの業務の中でリーダーや上長に報告すれば良いのです。
ユニークな論文は、広く深く行われた課題分析に基づいています。用意してきた論文を題意に沿ってアレンジすることも可能かもしれません。
しかし、やはりアレンジはアレンジを超えるものではありません。表面的、表層的なつじつま合わせの論文は、相対評価の中では勝ち抜くことはできないでしょう。
「自分」がいない
オリジナリティーのある発想をしている人が少ないように感じます。
部や上長の方針に従うというのは組織において重要な事ですが、その方針をあたかも自分の考えで実施しているかのような書き方をしている人が多いです。
その特徴の一つに「自分」が出ていないということです。
組織に埋没した自分と、他部門との調整に追われる自分など、職場における自己の立場や役割に関する記述が無く、自分としての表現ができていないという論文がよくあります。
昇格試験は、これから主任や管理職になっていくための登竜門です。自分の考えや主張を述べる場合、単に担当者としてではなくもう一段上の立場から問題に沿って解答していきましょう。
具体例が不足している
抽象的な言葉ばかりの論文は、人事担当者の心に響きません。具体的なエピソードやデータを用いることで、論文に説得力が増します。
- 「〇〇という課題に対し、△△という施策を実行した結果、〇%の改善が見られた」
- 「〇〇の経験から、□□という教訓を得た」
このように、具体的な数字や経験を交えて説明することで、あなたの考えがより伝わりやすくなります。
まとめ
今回は、ダメ論文についてまとめてみました。
ダメ論文としては、他にも自分の仕事の説明に終始するもの、仕事の実績を単に宣伝するもの、改善提案的なものなど具体例を列挙しているに過ぎないものなど色々と見直すべきポイントがあります。
逆に質の高い論文と言うのは漏れなく「自己の思想」や「仕事の哲学」が盛り込まれています。
したがって、論文は試験(或いは試験の準備)の時に始まるのではありません。普段の仕事の姿勢、つまり今私たちが働いている会社に入社した時から始まっているのです。
与えられた仕事を受動的に遂行するのではなく、自己の考えを明確に持った上で、能動的に仕事に取り組むことが重要です。
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