文屋学(B_Manabu1227)です。
9月に入り、暑さも落ち着いてきましたね。
今回は、東洋医学で言われている『気血水論』についてお話をしていきます。
気血水論は東洋医学の基礎概念の1つで、読んで字のごとく「気」「血」「水」という、私たちの身体を支える3つの要素です。
私たちの身体は、この3つが協力し合って健康を支えられています。
したがって、気血水のバランスが崩れてしまうと、私たちの身体は病気になってしまいます。
それでは、各々について詳しく解説していきます。
『気』について
東洋医学でいう『気』とは、生命を維持するために必要なエネルギーのことです。
経絡というエネルギーの通り道をめぐって身体の中をたえず循環し、人間の生命活動を支えるエネルギーの役割を果たしています。
『気』は、以下のような働きがあります。
- 成長を促し、五臓六腑を働かせる
- 身体を温める
- 血・水をめぐらせ、余分の流出を防ぐ
- 体表を保護し、外邪(病気の原因のうち、外部によるもの。ウイルスなど)の侵入を防ぐ
- 水穀の精微を気や血などに変化させる気化作用(体内の物質を変化させる作用)
気の変調
身体の不調が慢性化して『気』に影響が及ぶと、活性が失って正常な働きができなくなります。
『気』は健康に非常に深い関係があり、『気』の変調は全身の不調につながります。
特に精神的な側面を中心に変調をおこします。
気の改善方法
- 適度に休暇をとる
- 軽い運動をする
- 小さなことを気にしないようにする
『血』について
東洋医学でいう『血』とは、各器官の栄養とメンタルの基礎となる物質です。基本的に血液のことを指しますが、栄養分全体も表しています。
血は飲食物から作られた栄養分と大気を活用して、体内の各器官に栄養分を供給し、滋養する働きがあります。
『血』は、以下のような働きがあります。
- 身体の各器官、組織に栄養分を与え、うるおす。
- 『気』とともに人間が精神活動をおこなう基礎となる物質であり、意識や精神を明瞭にする働きがある。
血の変調
身体の不調が慢性化して『血』に影響が及ぶと、活性が失って正常な働きができなくなります。
そのため、貧血を起こしたり、自律神経の働きやホルモンバランスなどが崩れたりします。
血の改善方法
- バランスの良い食事をする
- 身体を温める
- 趣味などでストレスを発散する
『水』について
東洋医学でいう『水』とは、全身を巡り、うるおいを与える物質です。
『血』以外の体内の活性のある正常な水分や体液で、リンパ液、涙、唾液、鼻水、汗や尿などもこれに含まれています。
『水』は飲食物から作られた栄養分から『気・血』が作られる際に生成されたもので、現代医学でいう血液の重要な成分でもあります。
『水』は、以下のような働きがあります。
- 臓腑や各器官を循環して、うるおす。
- 関節をなめらかに動かす、皮膚にうるおいを与える。
- 汗、鼻水、涙、唾液などを作りだす。
- 脳や脊髄をうるおす。
水の変調
身体の不調が慢性化して『水』に影響が及ぶと、活性が失って正常な働きができなくなります。
そのため、乾燥したり、逆に水分が多すぎてむくむという症状が現れます。
水の改善方法
- 適量の水分を補給する
- バランスの良い食事をする
- 身体を温める
まとめ
気血水は、私たちの心身の健康にとって大切なものです。
気血水の3つは、どれかが単独で変調を起こすというよりかは、複合して起こることが多くあります。その大切なものを良好に保つためにも、基本的に、以下の3つをおこなうと良いでしょう。
- 空気を清潔に保つ
- 多食・偏食せずに食事をする
- 水分補給を意識しておこなう
健康であるためには、日々の体調管理が大切です。
もし体調管理でご協力できることがありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。

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