この記事では、マッサージ中に寝た時の効果の有無や体の状態についてについて紹介しています。
「マッサージ中に寝てしまうと、効果ないんでしょ?」と、聞かれることが非常に多いのですが・・・結論から言うと、効果はあります!
施術を受ける時は力を抜いた方がよく、つまり眠ることで筋肉に力が入っていない状態になるため、マッサージ効果をより高めることができます。
しかし、たまにエステとマッサージを混同して施術を受ける方がいらっしゃいますが、エステの場合は眠らない方が良い場合があります。
今回は鍼灸師として、まずはマッサージ中の体の作用や効果、そしてエステとの違いについて順に解説していきます。
マッサージ中の身体の状態
マッサージ中はリラックスモードへ
マッサージ中、徐々に眠くなってくる…。

この現象は、交感神経から副交感神経に切り替わっていくことで起こります。
副交感神経が働くと、血管が広がり、呼吸が深くなり、筋肉の緊張も緩んできます。いわゆるリラックスモードです。
副交感神経が働くときは、心身の疲れを解消し、細胞の修復も行われる大切な時間です。特に就寝前などは、この副交感神経が働くリラックスした状態で眠る事が良いと言われています。
疲労回復のメラトニン
副交感神経が優位になると、抗酸化作用があるメラトニンというホルモンが分泌されるので、身体に蓄積した老廃物や酸化物が取り除かれて、疲労回復を促します。
リラックスモードに入った時の仮眠は、例え10分前後の短い時間だったとしても良質な仮眠に繋がります。

マッサージ ~ 副交感神経を優位に ~
良質な睡眠を
日頃、睡眠が浅い、寝つきが悪いなどお悩みではありませんか?
原因をこれと決めつけることはできませんが、自律神経のアンバランス(眠るタイミングで副交感神経が優位にならないこと)が、良質な睡眠を妨げる原因のひとつとして挙げられます。
マッサージを受けていて、眠気が来るのは副交感神経が優位になっている証拠であり、とても良い反応です。
・血液やリンパの流れを促進する
・リラックス効果
・疲労回復
・細胞修復効果
・自律神経のバランスを整える
・ストレスホルモンの減少
・免疫力アップ
無理して眠気に抗わず、マッサージ中に仮眠を取り身体を回復できれば、一石二鳥ではないでしょうか?
ただ、「押されている心地ち良さや、効いている感覚を感じてこそ、お金を払ってのマッサージに行く意味がある!」とお考えの方もいらっしゃいますので、過ごし方はその日の気分や体調に合わせていくのも良いかもしれませんね。

エステとマッサージの違い
冒頭でも少しお話しましたが、エステとマッサージって一緒なの?という質問を受ける事があります。
結論から言うと・・・別物です。エステはとマッサージの違いを一言で言うならば美容に重点を置いているか健康に重点を置いているかです。
その違いについても簡単に紹介しておきます。
マッサージ
足ツボや全身を揉み解したり、体質改善や健康に重点を置いているものがマッサージです。癒しがテーマになっていることも多く、体の疲れや不調を改善する手段の1つです。
マッサージ中は身体の修復時間であり、リラックスしていただくとより良質な睡眠がとれます。ですが、「脂肪燃焼」という部分に観点を置いたときは、逆説になります。
エステ
フェイシャルや(機械や専用クリームを使う)痩身など、美容に重点を置いているものがエステです。また、エステは中のマッサージは、肌が美しくなる・痩せるなどの何かしらの美容のための手段の1つです。
冒頭で「エステの場合は眠らない方が良い場合がある」と述べましたが、人間は起きている時の方が脂肪燃焼しやすく、交感神経が優位の時に最も代謝が上がります。
したがって、眠ってしまうとその効果が減少してしまうため、エステのように痩身を目的としている場合は眠くても起きていたほうが効果的です。

最後に
日頃、心身ともにリラックスできる時間ってなかなかありませんよね。
マッサージ、鍼灸、用途は問わず皆さんに合った方法で骨休めしていただけたらと願っております。また、実際に体験してみたい♪という方も、下部のLINEからお気軽にお問合せください。

最後までご覧頂きありがとうございました(^^)
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