Roots Lab.編集部

一瞬で読者の心をつかむ!週刊誌から学ぶブログタイトルの付け方とは?

この記事では、「タイトル」の重要性と付け方について、紹介しています。

こんな人に読んでほしい

・ブログのタイトルを悩んでいる
・メルマガ書いてるけど毎日タイトルが決まらない
・イベントのタイトルがなかなか決まらない
・ブログのタイトル例を知りたい

どうも編集部のSky Hand(@theskyhand)です。

皆さんは、ネットニュースやコンビニの週刊誌コーナー、電車の中づり広告を見ていると、

・「お?そんなニュースあるんだ!」
・「そうそう、それが知りたいんだ!」
・「何かよく分からないけど面白そう」

という目を引くキャッチコピーやタイトルを目にすることはありませんか?

コロナ禍の昨今、僕もふと急を要してコンビニに立ち寄ると、目を引くタイトルの週刊誌が色々ありました。

「コロナ自粛を生き抜く」

週刊誌コーナー

もちろん、これが万人の目を引くタイトルかと言われると、そうではないと思います。

しかし、自粛を要されている昨今、漠然と「皆自粛で何やってんだろ?」と気になっている僕にとっては、手に取って読んでみたいと思わせるには十分でした。

このように、一瞬で人の心を動かすようなタイトルを付けないと、購入してもらえないどころか、手に取って読んでももらえません。

そこで、改めてタイトルの重要性を考えてみたいと思います。

まず、この記事を読んでいる皆さんは、イベント名やブログのタイトルどうしよう?と悩んでいる方だと思います。
(そうですよね?)

イベントに参加してもらったり、ブログを読んでもらったりするには、言わずもがなタイトルが重要です。

そこで今回は、皆さんもコンビニなどでよく目にする「週刊誌」から、タイトルの重要性と付け方について考えていきたいと思います。

なぜ週刊誌からタイトルの重要性を考える?

恐らくこの記事を読んでる方の多くは、SNSやブログで情報発信しており同様にSNSや個人のブログから情報収集していると思います。

そうです、いまや私たちの生活は常に誰かと繋がっていて、いつでも新しい情報を得ることができます。それ故に「情報の鮮度」は一瞬にして古いものと化していくのです。

つまり、新鮮な情報と言われるのは2、3日が限度です。
そこで、タイトルの消費スピードが早く、先人の知恵が詰まっている「週刊誌」からタイトルの重要性を考えていきます

週刊誌のタイトルというのは、新鮮な情報で、しかもある程度近い将来まで有効な情報を発信しています。

イベントやブログも、このスピード感や先見性を意識してタイトルを付けることが重要ではないでしょうか。

しかし、そうは言っても必ずしもスピードと鮮度だけが重要なわけではありません。
皆さんが作る成果物によっても意識すべきことは変わります。

各成果物に対して意識すること

成果物 意識すること
・週刊誌
・ネットニュース
・ブログ(流行、レポート)
スピード(鮮度が2、3日)
・ユーザーを煽る、目に付かせてパッと手に取らせる(クリックさせる)キャチコピー。場合によっては過激さ。
・書籍
・ブログ(自己啓発、書評、歴史、スピリチュアル、など普遍的な事象)
リピーター
普遍的なブログや書籍は、あなたのファンづくりをするためのツールでもあります。
新規顧客の獲得は年々厳しくなって来ています。なぜなら、市場にはどんどん競合が参入してくるからです。
また、何か商品を売るとしても、新規顧客よりもリピーターの方が断然容易です。
・メルマガ
・新聞
新聞やメルマガはそもそも売り方が異なります。
新聞は宅配、メルマガは登録していれば勝手に届く(待って入れば届く)ので正確さが最も重要です

タイトルの役割とは

タイトルには3つの役割があります。

タイトルの役割

①キャッチーな文言で読者の目を引きとめる
②必要性を訴え読者の手に取らせる
③(最終的に)購入してもらう

これ、イベントでもブログでも一緒ですよね?
特に③については、イベントであれば申込してもらうブログであれば完読(noteなどであれば購入)してもらうということです。

ちなみに週刊誌ってどんなテーマで書いてるの?

一概に週刊誌と言っても、様々な週刊誌があり、ターゲットも違えばメインテーマも異なります。

しかし大別すると、次の6つのようなテーマに分けられます。

週刊誌のメインテーマ

①読者の「知りたい」という欲求に応える
未知の科学など

②有名人(他人)のプライベートを覗き見する
芸能人の不貞行為など

③人の不幸
悲惨な事件などを「蜜の味」として取り扱う

④読者の怒りを促進する
昨今の総理大臣の言動など

⑤世の中のウソを暴く
政治家の不正や不公平など

⑥欲求を満たす
モテる、儲かる、出世する、アダルト情報など

つまりは、大衆はこういう事に関心があるという事です。
ブログを書く際のヒントにもなるかもしれませんね。

手に取らせるためのテクニック

ここからは、「週刊誌を手に取らせるためのテクニック」をご紹介します。
これは実際に編集者の方から聞いたお話です。

雑誌編集者
雑誌編集者
読者に雑誌を手に取らせるには、様々なテクニックが活用されていますが、まずは、読者に次のように思わせる事です。
①そう!それが知りたかったんだよ
②直接自分には関係無いけど答えを知りたい
③何かよく分からないけど面白そう
Sky hand
Sky hand
色んな切り口がありますね。確かに、タイトル見たときにそういった感情を抱くことが多々あります。
雑誌編集者
雑誌編集者
例えば、②であればこんなタイトルがあります。

「なぜ、町の不動産屋はつぶれないのか」

たぶん、皆さんの生活にはほとんど関係ない話だと思いますが、こういった本は売れています。

Sky hand
Sky hand
なるほど。こういうタイトルで出されると、あれ?そういえば広告出してなくて人も入っていない不動産屋さんとかよく見るけど何でつぶれないだろう?ってなりますね。好奇心旺盛な僕なら思わず手に取っちゃいます
雑誌編集者
雑誌編集者
あとは、読者の「知りたい」という欲求に訴える言葉があります。
・新聞が書かない
・テレビには映らない
・本誌だけが知っている
・本誌独占
・単独独占インタビュー
・独占スクープ
などです
Sky hand
Sky hand
なるほど、雑誌ならではの表現ですね。電車のチラシでもそういったタイトル結構見ます。
ブログやセミナーでも使えそうな表現もあれば教えてください。
雑誌編集者
雑誌編集者
例えば、こういうのはどうでしょう・・・

そうやって、教えて頂いたのが次のようなテクニック(表現)です。

編集者が使う読ませるテクニック

・悩み解決させるための表現
〇〇の方法、〇〇の秘訣、〇〇の極意

・訴えかけて相手を絞り込む表現
〇〇なあなたに贈る、〇〇に困ったときに読む

・簡単にできそう、誰でもできそうと思わせる表現
1日5分でできる〇〇、サルでもわかる〇〇、誰でもできる〇〇

・権威の助けを借りる
マッキンゼー流〇〇、孫正義も実践している〇〇、ビルゲイツもやっていた〇〇

・訴求する相手によって言葉を替える
「そうだ京都行こう」という有名なコピーを
彼女が居る男性に絞った場合、「彼と京都行こう」
春が好きな人に絞った場合、「春に京都行こう」
いづれも、ターゲットが限定され強いメッセージになる

タイトルを考える具体的な方法

タイトルは、センスや閃きで作るものではありません。誰に、何を訴え、その人のニーズは何なのかを自分なりにしっかりと理解して、言葉を紡ぎます。

ここからは、イベントの告知文やブログの話に戻します(以下、「イベントの告知文」と「ブログ」をまとめて記事と呼ぶ)

皆さんは、タイトルがバシっと決まって(確定させて)から記事を書き始めるでしょうか?
それ以降、まったくタイトルには手を加えませんか?

そういう人は、むしろ少数派だと思います。
通常は、タイトルは最後まで仮として記事を書き始めると思います。
(記事を書き始める前に、完璧な記事タイトルを付ける事ができる方は、この後を読む必要はありません

ここでは僕がタイトルを決める時に良くやっている手法をお伝えします。前提として、記事の下書きはできている状態です。

それでは具体的に説明します。

記事からキーワードを抽出してタイトルを決める

記事を書いたら、その内容を把握しましょう。

一般的にブログであれば「記事タイトル」、「見出し」が以下のような構成になっていると思います。

抽象化すると以下のような感じですね。

僕は、こういう記事を書いたあとにボトムアップ法を用いて、タイトルを確定させています。

ボトムアップ法とは

例えば、「りんごは美味しい」「みかんは美味しい」「ぶどうは美味しい」という要素があった場合に、これらの言葉を抽象化すると「果実は美味しい」となります。このように、抽象化を繰り返しで自分の最も伝えたい1つのメッセージに辿り着かせる方法のことを言います。

手順としては次のようになります。

タイトルを決める手順

①本文からキーワード(言いたい事)を抽出する
②本文のキーワードから最も言いたい事/共通点を見出しにする
③見出しから最も言いたい事/共通点を絞り込み記事のタイトルにする

図解すると以下のようになります。

このボトムアップ法では、本文のキーワードをどのように抽出するかが重要になります。次の例で簡単に説明します。

キーワード抽出の例

今回は、Roots Lab.でも最も人気が高かったイベントの一つRoots Bar『経済を肴にお酒を嗜もう』を例にします。

イベントのアイキャッチ画像

まずは、実際の告知文にざっと目を通してください。

実際の告知文

Roots Bar とは? 
Roots Barは、Roots Lab.(ルーツラボ)が開催するリラックスした学びと交流を楽しんでいただくために開催しているイベントです。
セミナーや勉強会に行くのはなかなか敷居が高い・・・
でも、何かきっかけが欲しい・・・
そんな方にぜひ来ていただきたいです!
お酒を飲むのか勉強するのかは・・・あなた次第!
アットホームな環境で、気軽に楽しく学んでみませんか?
Roots Lab.が開催するイベントのファシリテーターや講師は、自主的に声を上げて開催する方や、プロ講師を招待して開催する場合など様々です。

今回のテーマは「経済」! 

社会人になって早数年・・・経済に関する知識はほぼ皆無。
いや、多少知識はあるけれど、そんなに自信が無い。。
つい趣味に没頭したり、お笑い番組ばかり観たりして、なかなか経済ニュースにアンテナを張ることもない。
そんな方のために、改めて「経済」について学ぶ機会を作りました。
今回のファシリテーターは、某大手企業でソフトウェア設計やマニュアル制作に携わっているSky Handです。

なぜ「経済」がテーマなのか? 
企業に勤めている人も、起業している人も、自社(自分)の製品やサービスを売ることで、常に利益を出していく事が求められます。
しかし、仕事をする上で必要な事は、技術や社内の実務知識だけではありません。

次のような幅広い知識をベースとして、「次に何が起きるか」「今何をすべきか」を考える力を養う必要があります。
・国内外の景気の動向や人口の増減
・世の中にどのような業種や会社があるか
・経理や企業財務
・国際情勢   etc.

そして、自分の仕事のスケールが大きければ大きいほどより多くの知識が必要となります。
今回のイベントを機に、日々、新聞・テレビ・ネットetc.で経済を学ぶ動機付けにしていただければと思います。

さらに、経済とは切っても切れない「お金」の話も少しだけ一緒に考えてみたいと思います。
(以下、省略)

企画段階では、このイベント名は「経済勉強会(仮)」くらいのノリでした。それをボトムアップ法でブラッシュアップしてタイトルを決めました。

タイトルを決めるまでの流れ
①本文からキーワードを抽出する

それぞれの段落からキーワード(言いたいこと)を2つほどを抽出します。

1つ目の段落
「学びと交流」「お酒を飲むイベント」

2つ目の段落
「普段ニュースを見ない人向け」「経済を勉強したい人」

3つ目の段落
「仕事上必要なのは実務知識だけではない」「イベントは経済を学ぶ動機付け」

②本文のキーワードから最も言いたい事/共通点を見出しにする

1つ目の段落
「学びと交流」「お酒を飲むイベント」から、この段落では「Roots Bar」のコンセプトを伝えようとしています。したがって、見出しは「Roots Bar.とは」としています。

2つ目の段落
「普段ニュースを見ない人向け」「経済を勉強したい人」から、この段落ではテーマは何か?という事を伝えようとしています。したがって、見出しは「テーマは経済」と簡潔に表現しています。

3つ目の段落
「仕事上必要なのは実務知識だけではない」「イベントは経済を学ぶ動機付け」からは、経済をテーマとした理由を述べています。したがって、見出しは「なぜ「経済」がテーマなのか?」としています。

③見出しから最も言いたい事/共通点を絞り込み記事のタイトルにする

見出しはそれぞれ

・Roots Barとは
・テーマは経済
・なぜ「経済」がテーマなのか?

の3つです。

今回のイベントでは、Roots Bar = お酒を飲みながら学べる場というコンセプトを認知させていきたいと思い、「Roots Bar」「お酒」をタイトルに入れる事が決まりました。

その後は、お酒と経済をどう絡ませるかという問題です。

今回は、酒の興を添えるための話題が「経済」だったので「肴」という文言を選択しました。
お酒が好きな人は、何かと「肴」何にしよう?って普段から考えますもんね。

そうして決まったのが、このイベントのタイトル

Roots Bar『経済を肴にお酒を嗜もう』

でした。

必要に応じてタイトルをさらにブラッシュアップするには

前の項でタイトルを決める手順を説明しましたが、「人の心を一瞬で動かす」タイトルにするに至らない場合もあります。
そのためには次のようなことも試してみましょう

言葉を探す、入れ替える

今回例に出したイベント名であれば、

①Roots Bar「経済を肴にお酒を嗜もう」
②Roots Bar「お酒を片手に経済を語ろう」
③Roots Bar「お酒を飲みながら経済について話そう」

①~③のように言葉を入れ替えると語呂が変わり、人によって受ける印象も変わります。
これは後日談なのですが、②のタイトルの方がリズムよく脳内再生されるためこっちの方が良かったね・・・という話も。。

もっと短くならないか、もっと強くならないか

これも同様に、今回例に出したイベント名であれば

Roots Bar「お酒で語る経済!」
Roots Bar「お酒を片手に経済を切る!」

など、あくまでもベースは変えず、短く、そして強い言葉にならないかを模索します。
この辺りは、一つの考え方として、あくまでもイベントやブログのコンセプトに合う言葉を選定してください。

なお、本ブログのタイトルは

『一瞬で人の心を動かすタイトルの付け方 | 週刊誌から「タイトルの重要性」を考える』

ですが、査読してもらった際に

『一瞬で心を奪うタイトルの付け方 | 週刊誌から「タイトルの重要性」を考える』

の方が短くて強い表現なので良いという意見もありました。結局、僕自身のタイトルだけ見て心を奪われたことはないという原体験から
現在のタイトルに落ち着きました。

最後に

僕は本業ではテクニカルライターとして、製品のUI/UXを検討しています。
また、コピーライティングのセミナーを受けたり、コピーライターの人との交流もあったりしますが、身も蓋も無い事を言います。

言葉というのは、誰でも理解できるものであり、その人のバックグラウンドや今の心情によっても受ける印象は異なります。
したがって、所詮意見は一致しないのです。

ですので、「心を一瞬で動かす言葉」というのは、

・誰に伝えるのか
・何を訴えるのか
・その人のニーズは何か
(どの欲求を掻き立てるか)

これらを明確にした上でしか成り立ちません。

長くなりましたが、ぜひタイトルを付ける際の参考にしていただければと思います。

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ABOUT ME
Sky Hand
某企業でUI・UXの設計 /  テクニカルライター / 趣味でWebマーケティング / / VBAマスター / Roots Lab.の運営・企画 / 趣味:カメラ・写真 / 座右の銘は「仕事は最高か最速」/ とにかく何にでも興味を持っており、楽しいことでも、辛いことでも、つまらないことでも、難しいことでも、一回はやってみる質です。
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Roots Lab.では定期的にイベントを開催しています。興味のあるテーマがあればぜひご参加ください!

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