こんにちは。
鍼灸マッサージ師の足立です。
皆さんは、「鍼灸」という言葉は聞いたことがあると思います。しかし、実際に鍼灸を受けたことがある、若しくは定期的に鍼灸の施術を受けている、という方はどれ位いるのでしょうか?
私の知人に聞いてみると
「鍼って怖い、お灸って熱くないの?」
「鍼灸を受けたくてもどこで受けたらいいかわからない・・・」
と言われます。そこで今回は鍼灸の話を・・・と思いましたが、鍼灸の話は健康部の文屋さんや春木さんもお話ししてくださっているので、以下をご覧ください。

今回は、私が定期的に開いているカフェ会でもご紹介している「これからの時代に必要なセルフケア」についてお伝えします。
これからはセルフケアの時代です
年々膨らむ医療費、18年度の39.7兆円から25年度には47兆円台に増える見通し(財務省の発表)です。厚生労働省は湿布やビタミン剤などのうちの一部を公的医療保険の対象外としたり、自己負担を増やしたりする方向で検討に入った、とのこと。
極論ですがこれからは湿布、抗生物質は病気でも全額自己負担になる時代がやってくるということです。病院に行く前に自分でできることをこれからは考える必要があります。つまりセルフケアの時代なのです。
セルフケアって何?
セルフケアとは「病気」になる前に日常生活を工夫して調子を整えることです。
そのために大切な事は以下の3点です。
①自分の身体、気持ちを良く観察する
②おかしいな?と思ったら早めに対応しましょう
③日頃からの「貯金」が大切です
今回は、「①自分の身体、気持ちを良く観察する」について説明していきます
それでは順番に見ていきましょう。
自分の身体、気持ちを良く観察する
自分の身体、気持ちを良く観察するとはどういうことでしょうか?
それはつまり、自分の「ものさし」を持つということです。
肩が痛い、腰がつらい…人は痛みというものさしは持っています。しかしその痛みが身体、感情にどう影響するかまで考える人は少ないのではないでしょうか。
例えば『腰の痛み』というのは、私たちにどのような影響を及ぼすでしょうか?
・夜寝れない(睡眠)
・食欲も落ちる若しくは暴飲暴食に走る(食生活)
・胃腸に負担がかかるので便秘や下痢になる(お通じ)
・イライラしたり不安になる(感情)
どうでしょうか。痛みというのは睡眠、食生活、お通じ、感情と繋がっているのです。
生活の乱れは内臓と感情の乱れに繋がる
東洋医療には五行学説という考え方があり、一番大事なことは「人は自然の中で生きている」と言うことだと言われています。
五行学説については以下の記事も参照してください。

「人が自然の中で生きる」ためには、(冬は寒くて日照時間も短いため)夜は早く寝て、朝は少し遅く起きるという生活リズムを作ることです。
しかし現代では、冬の時期になると忘年会・新年会、冬期休暇などで生活リズムが乱れやすくなります。
暴飲暴食、夜更かし、長期の旅行…「食生活、睡眠」が乱れると心身ともに疲労が溜まり免疫力が下がります。そこに寒気、乾燥が侵入すると風邪を引くのです。
「寝正月」、「年明けに風邪を引いた…」そんな経験をした人もいるでしょう。
自然と調和しない生活は体調を崩す要因になります。
体調が悪いときどんな表情をしていますか?
ため息をついたり(憂・悲)
イライラしたり(怒)
いつ体調が回復するか不安に思うでしょう(恐)
風邪を引くと関節痛や頭痛、古傷が痛む方もいます(痛み)
など…。このように、生活の乱れは内臓・感情の乱れに繋がります。
それが「五行学説」の考え方です。
さて、今日はここまで!
次回はセルフケアに必要な2つめのポイント「おかしいな?と思ったら早めに対応しましょう」をお伝えします。
お楽しみに(^^)
Roots Lab.では定期的にイベントを開催しています。興味のあるテーマがあればぜひご参加ください!